薬剤師が飽和時代を迎えるって本当?

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薬剤師の数は増加の一途をたどっており、数十年後には供給過多になるといわれています。薬剤師の需要と供給には実際どのくらいの差があるのか以下で見ていきます。これからの薬剤師に必要なこともわかるので、ぜひ参考にしてください。

薬剤師の未来

薬剤師は近い将来、余った状態になるといわれています。薬剤師の需要と薬剤師数のバランスが崩れ、薬剤師が増加して職の取り合いになるのです。

薬剤師の数が増加している様子は、厚生労労働省が調査を行なった「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 とりまとめ(提言概要)」の資料からもうかがえます。2045年度の予想を見てみると、需要総数の推計が33.2万人から40.8万人なのに対し、供給総数の推計は43.2万人から45.8万人となっています。※

薬剤師の数が過剰になると予想されており、早急な対策が必要だとわかるでしょう。競争倍率が高い環境下でも薬剤師として活躍するためには、逆境をくぐり抜けられるスキルを身に付けなくてはなりません。

※引用【薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 とりまとめ(提言概要)

将来性のある薬剤師になるために必要なこと

将来性のある薬剤師になるには、高度なコミュニケーション能力と高い専門性、マネジメント能力が必要です。これまでの薬剤師の仕事は医師の処方箋通りに調剤し、患者に渡すことでしたが、今後は医薬分業が進み、高度なコミュニケーション能力が求められると予想されます。

高齢化の進行により、在宅医療やかかりつけ薬剤師の需要が高まるため、患者の症状を聞き出す傾聴力や会話力、相手のニーズに応える提案力が必要になってきます。コミュニケーション能力を鍛えることで、患者からだけでなく医師からの信頼も勝ち得ることができるでしょう。

また、病院薬剤師だけでなく調剤薬局などでも高度医療に携われる専門性の高さが要求されます。そのため、「研修認定薬剤師」や「がん専門薬剤師」、「感染制御認定薬剤師」、「感染制御専門薬剤師」などの資格を持っておくと重宝されます。

加えて、マネジメント能力に優れた薬剤師も市場価値が高いです。薬局全体を管理するにあたり管理薬剤師は欠かせません。管理薬剤師自体が不足傾向にあるため、年齢が高くても需要が高い役職です。

まとめ

薬剤師の将来性に着目すると、薬剤師数の増加により近い将来飽和状態に陥ることが予測されており、内定獲得率が下がることが懸念されます。安定して薬剤師として活躍するためには、高いスキルを身に付け周りと差をつけなくてはなりません。

今後は在宅医療やかかりつけ薬剤師の需要が高まったり、認定薬剤師の価値が高まったりする可能性が高いので、専門性やコミュニケーション能力を磨くことが大切です。管理薬剤師の人員も足りていないので、努力して資格を取得すると有利にはたらきます。

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