薬剤師のなるためには厚生労働省が実地する薬剤師国家試験に合格する必要があります。薬剤師国家試験の受験資格が得られるのは、6年制の薬学課程を修めた卒業生のみです。
では、薬学生はどのタイミングで薬剤師国家試験の勉強を開始するのでしょうか。
薬剤師国家試験の勉強は遅くても薬学部6年目の4月から開始するとよいでしょう。
なぜなら、薬剤師国家試験の試験科目は7種類あるからです。薬剤師国家試験は2日間かけて行なうほど、多くの問題が出題されます。それゆえ、すべての試験科目を満遍なく勉強するには時間がかかるという訳です。
しかも、薬剤師国家試験の勉強の他に、大学側が行なう薬学部の卒業試験に合格する必要もあります。大学を卒業できなければ、薬剤師国家試験の受験資格を得ることができないため、両立しなければなりません。
そのような訳で、卒業試験と薬剤師国家試験の勉強スケジュールは薬学部6年目の4月までに計画しておくとよいでしょう。
薬剤師国家試験は7科目と多いため効率よく勉強することも大切です。
例えば、過去10年分の薬剤師国家試験の過去問を繰り返し解くことは効率のよい勉強法です。過去問を使った勉強法のメリットは、出題傾向を把握できたり、苦手な科目を見つけたり、ペース配分をつかめたりできることです。
実際の薬剤師国家試験は2日間かけて345問の出題があるため、時間を計って勉強することも忘れないようにしましょう。ちなみに試験時間は最大で150分です。
薬剤師国家試験は難易度が高い国家資格として有名です。2023年度の薬剤師国家試験の合格率は全体で69.00%でした。この数字から薬剤師国家試験の難易度が非常に高いことがわかります。
覚えておきたいのは、既卒者の合格率はさらに低くなっている現状です。
例えば、2023年度薬剤師国家試験の既卒者の合格率は44.05%という結果になっています。
原因は定かではありませんが、勉強のモチベーションが続かなかったり、一人での勉強に限界があったりするかも知れません。もしそうであれば、予備校に通って再受験に向けて努力するのが最善です。
冒頭でも説明したように勉強時間は非常に重要です。「あのとき勉強しておけばよかった」と後悔することがないようにしましょう。たしかに、大学の卒業試験と薬剤師国家試験の勉強を両立するのはハードですが計画的に行なえば不可能ではありません。